着物・江戸についての雑文 2001

01/03/03 春着物

着物でおでかけの約束があって、暖かくなるのを待っていた。春一番がふいた。
先日、古着屋で良い着物が見つかって、あまりにも春らしいそれをついつい買ってしまった。茜色の地に青の薄い横ラインが所々はいってて、スベっとした手触りの着物。草木染めの空色の帯と水色のモダンな帯締めも一緒に。良い組み合わせなの〜。早く着たい〜。待ってて〜。

01/04/18 着物でデート

順番が前後しますが、先土曜日に目黒まで「着物でデート」して参りました。
3月初めに買った茜色の着物はこの日の為だったのだ。お相手の方は、卵色の無地の紬に薄紫の長羽織り。二人とも新緑に映えますね〜、とか思ったり。天気も良くって、庭園美術館も空いてて、着物姿の人も結構いて(大安か?)なかなか。染井吉野は散ってましたが、八重桜が満開。ピンクがかたまって風にゆれると可愛い。
いろんな話しできたし、楽しゅうござんしたよ〜。次回は秋を予定。

01/04/29 着物でデート補足

妹からつっこまれたので補足。
着物を着せてくれたのは妹です。大学の着付け部?で習ってきてくれたので、もっぱら彼女に頼んでます。
私はかなり大雑把なので、ピシッと着崩れない様にするのは無理です。浴衣は襟とかグサグサだけど自分で着ます。ここまで頼むと姉としてマズイ。いつもアリガトウ。また、宜しく。って、こんなとこで頼んでみたり。

01/07/30 着物

最近時間を見つけては、昔着物を扱っている店に行っている。地色が黒で鶴と松の柄が入っている着物が欲しくて捜しまわっているのです。新品がケバケバしいのに比べて、昔のは全体に品が良く刺繍も手が込んでいて美しい。
着物は着ると平面で見た時と感じが変わるので、気になる物はすべて試着させてもらう。帯もあわせて全身のバランスを見る。いくつも試着する内に、自分にはスッキリした柄より少し華やかめの柄の方が似合うと発見。
こんなに着物着れるなんて、しあわせ…。

01/09/22 別冊太陽『昔着物と遊ぶ』

本屋でちょっと立ち読み。巻頭の「樹木希林流着物の遣り繰り」がいいの。綺麗に見えるように着るのではなく、自分の個性をうまく引き出すように着ているのがいいの。彼女の着物に対する気持ちが私の理想の着物観に近い気がした。

01/11/06 時代劇

先日、NHKで時代劇について里見浩太郎が語る番組がありました。
ゲストも交えつつの話は「殺陣ではすぐ相手を切らないで溜めたり流したりして魅せる」「刀の切先三寸で切る」「抱き合う時、女の人は刀をよけて右に寄り添う」とか実際にやりながら説明してくれるので解りやすかった。なるほど納得、勉強になりました。
しかし、さすが里見さんです。時代劇の所作は腰が決まっていて流れが美しい。比べて、若い役者は刀使うのヘタだもんね。剣豪役なのに腰がフラフラして弱そうだったり。着物気慣れてないし…。先行き暗いんでしょうか?時代劇。

01/12/17 着物でお出かけ

先日、かねてからの約束の「着物でお出かけ」に行って来ました。
オススメの古着屋さんから明治神宮を抜けて表参道へ。良い天気だったので神宮内の紅葉が綺麗。こんな事なら紅葉柄の着物でもよかったんだ…と後悔。
私は紫の紬に赤紫の道行。帯は鹿象栗鼠兎が描いてある帯。考えてみたら全部古着でした。あ、バックは相手の方から頂いた織地のもの。
彼女は作家物で揃いの、灰がかった縞の着物に深緑の長羽織。紋代わりに名前から一文字刺繍で背中に入ってるのが粋。帯も織と刺繍で、全体的に渋くて美しかったです。今度イラストにこの衣装を描かせて頂こうっと。
いろいろ寄り道が多かったけど、無事目的のフォーシーズンでアフタヌーンティー。夕暮れの庭を見ながら、まーったり。お上品な気分で、着物着た甲斐があるというものです。

01/12/27 島田髷

先日、日本橋三越まで「櫛かんざしの美展」を見に行って来ました。結髪の実演がみたくて珍しく早めに行動。
実演は『江戸期の島田髷』なので、現在の花嫁さんが結う高島田とは趣が全然違います。仕上がりがスッキリ軽やか。日常的な髪型なのだと実感。
髪型の作りは絵で描いて、ある程度は理解してたけど、髷の結い方、元結や櫛の使い方、鬢はりの入れ方、鹿の子の巻き方…ちゃんと想像と現実が繋がった感じでした。