着物・江戸についての雑文 2003
03/03/15 緑の着物
天気が良かったので、散歩がてら自転車で確定申告に行ってきました。道々の住宅街には梅が満開。春の薄青の空、静かな路地、梅の濃い香り。毎年楽しみながら確定申告に行けるのって、春の気配のせいでしょうか?
春と言えば、来月には久しぶりの着物デートです。お義母さんが私に似合いそうと知人から貰ってきてくれた常磐緑の着物に鴇色の羽織を着ようかと思っています。でも、緑の着物を着るのは初めてかも。
緑の着物の記憶は、古着屋さんのセールで見つけた白緑の紬。その時は銀鼠のかたばみ柄のお召を優先して買ってしまったけど。
吉祥寺「おもしろや」に吊ってあったアイスグリーンのお召も綺麗だったな。
03/04/03 着物ノート
去年の11月頃から計画していた着物ノート作成。やっとまとまってきました。年末忙しくて虫干しがなかなかできなかったから今頃になってしまった。
着物ノート作ってて気がついたのは紫の着物が多い・中古の着物がほとんどの為袖丈がばらばら・帯が少ない等。課題はいろいろあるけど少しづつ解決して、快適な着物生活を目指すんだ!
ってことで妹と『くるり』に帯を探しに行く予定です。
03/04/05 「ちょい、あそび展」
前後しますが3/28に有楽町国際フォーラムでやっていた着物イベントに行ってきました。買う目的ではなく、ただただ目の保養に。
撫松庵の着物や小物がやっぱり素敵で欲しくなっちゃったけど、高い!無理。
来ているお客さんの着物を見るのがまた楽しいし、店員さんが示し合わせたように黒っぽい着物と黒い前掛け、帯だけ色味があるという渋い組合わせなのも印象的。それぞれ小物や帯結びで個性を出していました。
03/04/17 着物話をふたつ
恒例の着物デート。
今回は借り物のデジカメを持っていったので、どんな着物だったかはコチラ▼でどうぞ。
朝は晴れていたのに、上野で待合わせしたあたりからパラパラ降り始めて博物館を出る頃にはバシャバシャ。
お庭を楽しむ予定だった旧岩崎邸を諦めて、新宿の文化学園服飾博物館へ。
展示物は三井家の江戸〜大正の着物。上野の博物館にも同じようなのはあったけど、やっぱり商人で財閥の三井家の着物はすごい。円山派の絵師が関わったという意匠。丁寧で繊細な刺繍。見えない所にもたっぷり贅沢。
妹と原宿『くるり』。
天気が良く着物日和だったので『くるり』だけでなく『AGARU』『ギャラリー川野』『壱の蔵』と原宿アンティーク着物屋巡りの1日になりました。
川野でココア色地に鸚鵡と牡丹柄(裏は橙地に紅葉柄)の帯を購入。どうやら鳥柄ツボらしいです。しかし、この帯ひきぬきなので普通に結ぶとお太鼓の柄が逆に。結び方は川野の店員さんとお客さんに教えていただきました。感謝。
そうそう、教えてくれたお客さんの着物がステキだった!黒白の細かい格子の長羽織、灰水色に茶横細縞の着物、帯は黒の織帯、竹皮編表の下駄。着慣れて粋でステキすぎ!あんな風になりたいものだと、帯結び講習中じっくり拝見してしまった。私達の着物はコチラ▼。
03/08/13 浴衣
毎年恒例浴衣でライブ!が台風でおじゃんになりました。
このままでは残念なので、相棒の実家の花火大会で着るべく青森に浴衣送っちゃいました。この浴衣は祖母が仕立ててくれたもので着るのは久しぶり。青地に紫ぼかしの蝶柄で触角だけピンク。今みても良い柄です。
03/08/22 帰省
してきました、青森まで。お盆正月は旅費高いです。
青森は湿気がなくてもう秋気分。夜は長袖2枚でも寒かったけど気持ち良い1週間でした。
今回の出来事。
お盆2日目の夜中2:00と3:30に勝手にテレビがつく。二人ともびっくりして起きたよ。
宵宮と花火大会、両方浴衣着れました。花火では子供と遊びまくり!楽しいね〜。皆どんどん成長するから会うのが楽しみ。
近所で鳴戸部屋の合宿があったので、相撲の稽古を見学。力士を生で見て実感しました。江戸時代に力士がもてたって話、確かに大きくて太っていて強そうなのはイイ!(特に隆乃若が)
03/08/26 麻布十番納涼まつり
忙しいんですよ。忙しいんだけど、妹が浴衣着て行きたいって言うから〜(←言い訳)
すごい人出で大変。でも男女共に浴衣の人が多くて嬉しい。今年分の浴衣は見尽したね。ミニ浴衣とかやってた頃と比べると、そんなに無茶な着方もなく、モダンでシックな柄の浴衣が多くなった気がします。
はじっこでやっていた骨董市で妹は小紋を買いました。姉が値切りました。渋い桃色に水色が飛んでいて可愛い。今度借りよう。
03/10/08 斬九郎
今月からスカパーで『斬九郎祭り』やってて、ちゃんと一話から見るのはじめてで。いや〜、格好良い!やっぱりイイ。謙さん色っぽいわ。惚れ直した。うん。(←バカみたいな感想ですが、まずは楽しめるのが一番ね)
03/10/15 従兄の結婚式
従兄の結婚式に行ってきました。新郎が美しい新婦にアツアツ・デレデレの骨抜き状態で見ていて非常に面白かったです。
で、秋の結婚式は着物を着ていくには絶好なんです。当然、私と妹は着物です。私は、義母の薔薇の地紋が入った空色の着物に祖母の白金の帯。金銀の帯〆。妹は、鴇色の色無地に白銀+薄ピンクの帯。ピンクの帯揚げ、卵色の帯〆。私達以外では、新婦の友人が着物でした。白地に赤の小紋。白帯に赤い帯揚げ帯〆という目出たい色合わせ。いや目出たいね。
03/11/01 西荻窪
秋晴れの平日で昼さがりに、西荻で妹と昔着物屋巡り。コースは以下の通り。
『豆千代モダン』
骸骨柄の渋いバックとボア付着物用コートが気になります。高額だから見るだけ。あ、風香の黒地に黄緑流水柄の着物のお姉さんがいた。
『豆千代』
月末しか開いてない店。黒地に赤白の鳩柄のお召が面白い…けど、羽織ると怖い感じの着物なのでやめる。
『綺羅里』
品の良い店。西荻にしては珍しく縮緬が多い品揃え。
『grape』
手前に和雑貨、奥の店鋪に着物。戦前の螺鈿が入った朱下駄いいな〜。雑多感と安さ。掘出し物がありそうな雰囲気にワクワクします。
白地に紫と金の羽が刺繍してある名古屋帯、黄色帯〆、黒白の柄が可愛い半幅帯を購入。合計4000円也。
『今昔きもの…』
店名忘れた。でも、ここが1番店内も品物もきれい。友人用に卵色の帯〆を購入。
『椿』
和家具リサイクル店の2F。物置きのような和室にガサッと。幸田文が着たような虎縞柄の着物を発見。羽織ってみたら結構似合うのよ、きっつい柄が。うむ。
西荻はこってり姫系着物を中心にした品揃えの店が多かった。そして、そのような格好で町を徘徊している娘さん達も多かった。あれは、色白で細身でちゃんと流行りの化粧してるような人に似合う。私も妹もイマイチ似合わない。人によって似合う着物って違うな〜と。
03/11/19『着物の本』
着物仲間のお姉さんの呼びかけで着物好き11人の『着物の本』を作りました。漫画、小説、エッセイありの84ページ。読みごたえがあって楽しい。私は実録漫画5ページとデザインを担当。イベント売りしたら、何故か男の人が多く買って行ってくれました。予想外の需要があったようで。
03/11/23 映画『KILLBILL vol.1』
面白かったです。こってこてのタランティーノ世界。誰が楽しいって作った側が楽しそう。
で、私的にはルーシー・リュー!決闘シーンでの白振袖(紗綾形四君子模様の地紋)、白帯、丸ぐけの白い帯〆、黒半襟が美しかった。林檎系の組み合わせ方なんだけどアメコミっぽい世界観にはしっくりなじんでました。彼女の顔はアメリカ人の思い浮かべる東洋人まんまの顔なんだろうな。
03/12/19 映画『ラスト・サムライ』
妹と観てきました。
日本人が流暢な英語を話し、アメリカ人がカタコトの日本語を話し、字幕があべこべに出ているような違和感がありましたが。しかも「富士山デカっ」とか「鳥居?(←皇居なんだと思う)」「戦国時代?」「椰子の木?」「ちゃぶ台?」「月代は?」とか、いろいろ突っ込み所満載。
でも、観終わった後にあまり不満はなかったような。真田広之で渡辺謙でトム・クルーズで、あの合戦シーンが観れたならいいか、と。
03/12/23 冬着物デート
冬着物デートは、浅草/着物イベント→上野/旧岩崎邸→下町風俗資料館のコース。
着物イベントはこじんまりながら充実。蜻蛉玉の羽織紐や革細工の財布が欲しかったけど買わなかった。いや、買えなかったです。
浅草松屋で腹ごしらえをしたら、上野不忍池の枯れ蓮と弁天堂を横目に見ながらコンドル設計の旧岩崎邸へ。昔の洋館には着物が似合います。硝子窓の枠も美しい籠目模様。和館では抹茶と和菓子を頂いて、庭園では着物の柄にしたいような繊細な枝ぶりの紅葉を。
最後に入場時間ギリギリで下町風俗資料館へ。震災前の商家や長屋を再現した部屋があり、中に入って置いてある道具に触れることもできます。箪笥の中を覗いたら、ちゃんと着物が何枚か入っていました。長火鉢があったので、その前に座って姐さん気分を満喫。
今回の着物はコチラ▼。背景は旧岩崎邸の庭園。
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