着物・江戸についての雑文 2006

2006/02/24 お出かけ

まずい。2月が短いのを忘れてました。お出かけ三昧で仕事が滞りがち。
先日着物でイベントに参加。着物仲間と会えて楽しかったです。写真も勿論。写真を撮った方以外にも着物姿が多かったので書き留めておきます。
・灰色地に小さな水玉がとんだウール着物とポンチョのような濃灰色のコート。遠目には地味な組み合わせだけど、暖かそうで私好み。
・太縞、大柄で発色がいい大正ロマン風。長羽織は黒でキリッと。色白な彼女に良く映えてました。
最近、洋服の人といても浮かないような地味で汚れを気にしなくてすむウール着物が欲しい。まだ寒いからかな〜。暖かくなってきたら木綿着物が欲しくなるんだろうな〜。好みがどんどん実用的な方へ流れています。

2006/03/11 着物レセプション@青山

私の着付け師匠/小林布未子さんの招きで、新しい着物屋さんのレセプションへ。妹とその友人にも同行願う。写真はこちら
お祝い事なので、いつもより綺麗めな組み合わせに。今回どうしても着たかったアイテムはお義母さんから頂いたクローバー柄の羽織!余りの可愛さに特別な時まで大事にしていたの。ついに出番です。あとは相棒の意見をいれ全身白っぽいコーデで春らしく、ポイントを赤紫で締める。
面白いことに、私は白、妹は赤、友人は青とそれぞれ色の系統が分れていたこと。はたから見ると色とりどりな3人組み。
レセプションでは、以前から知り合いのKさんがそこのスタッフになっていたので、Kさんに店内を案内してもらう。洗練された品揃えに感嘆してから2階の茶室で一服いただく。何も知らないのに正客の席に…。でもお茶もお菓子も美味しかったし、庭にでてからお鮨とお汁粉までいただきました。うわ〜、至れり尽くせり。

店のスタッフの方々の着物姿はそれぞれ個性的。
・案内をしてくれたKさん:
着物は染めで黒白の細縞。帯は鈍灰青色。鮮やかな襦袢が袖から覗くのが艶っぽい。
・店のコーディネイトをされたMKさん:
着物は黒と緑の細かい格子。見せてくださった八掛は大胆な緑の格子。帯は黒地に緑の四葉のクローバー。洗練の中に茶目っ気のあるコーデ。
・着付け師匠/小林布未子さん:
着物は茄子紺に吉祥柄の色留。帯は白地に丁寧な刺繍がはいったアンティーク。角出しに結んだ後姿がカッコイイ。
・娘の小林久美さん:
着物は一つ紋の桃色無地。帯は白銀に桃や黄緑のポイント。お茶のお手伝いをされている時、暗い茶室の中でキュッと上がった目許が愛らしかった。<あ、これは着物と関係ない感想。

2006/03/16 映画『北の零年』

遅ればせながら、気になっていた映画『北の零年』をDVDで観ました。渡辺謙や豊川悦司他好きな役者が目白押しだったので、かなり期待していたのですが…。
観終わって判ったのは、この映画は吉永小百合ファンのオジサン達のために作られたものだということでした。壮大な自然、北海道開拓をする人々の努力と苦悩。このあたりを群像劇として掘り下げてくれたら見ごたえがあったのに、通り一遍な感情とひたすら信じ待ち続ける理想の女=吉永小百合が前面に出てしまって鬱陶しい。
それぞれの情景は美しいものが多かっただけに、勿体なくて残念。

2006/03/28 春先キモノ日和@江戸東京たてもの園

晴れた土曜日、小金井公園内の江戸東京たてもの園のイベントへ。
枝垂れ桜や彼岸桜といった早めの桜はもう満開、懐かしの日本家屋や洋館、昭和レトロな商店街。着物関連のトークショーや実演、販売、遊び。こんな着物好きには堪らない設定のためか、園内の着物率高!着物と洋服が混在した時代にタイムスリップしたような感じ。
同伴者の方々は勿論、トークショーや園内で見かけた素敵な方々の写真はコチラ。特に母子で着物だった方がいて感動。お姉ちゃんは肩揚げした可愛い着物で羽根つきしてるし、おチビちゃんは着物に綿入れのベストを着て元気に走りまわってるし〜、最高!お母さんも素敵な春らしいアンティーク着物。自分も着て子供2人も可愛く着せるなんて頭が下がります。

2006/05/12 5月はもう単衣で

GW5日にイベントへ。今回は今秋発行予定の『新・着物の本』の準備のため、当日朝まで作業していて着物で参加できず。着物日和だったのに残念。せめて(写真はないけど)会場で会えた着物仲間の着物姿を書きとめておきましょう。

Hさん:明るい小豆色の江戸小紋の単衣、紫などの縞半幅帯。
Oさん:白大島もどきの単衣、エメラルドグリーンに花柄の帯をお太鼓に。
Tさん:色のサクランボを織り出した紬単衣、白の織帯のお太鼓部分には手描きの兎と月。
Nさん:水色の絣っぽい単衣、刺繍衿、白っぽい帯と全体的に涼しげな組み合わせ。
Sさん:薄灰色地に水色やレモン色の矢絣銘仙風?、青地の帯には白い花柄。帯〆が音符柄のスニーカー用の紐、帯留めは猫のブローチ。
Fさん:赤・紺・紫などの縞の袷、赤織帯。昔の女給さんのような色っぽさが。
蒸し暑い日だったせいか、ほとんどの人が単衣。それでも「暑いね」が合い言葉のようになっていて。暦通りにはなかなかいかないようです。

いろんな人と着物話ができて充実した1日。楽しかった。友人にも「着物つながりで知人が増えたね」と言われました。本当に、こんな風に趣味がきっかけで今まで全く面識がなかった人達と知り合うことができるなんて、子供の頃は考えた事もなかった。ありがたいことです。

2006/05/30 上京

相棒の両親が京都旅行の帰りに東京によってくれたので観光案内。
従妹に紹介してもらった神楽坂/赤城神社の中にある料亭で夕食。翌日は銀座でたまたまやっていた伯父の個展からはじめて銀座のギャラリーを一巡り。最終日は私の趣味で「深川めし」「深川江戸資料館」「清澄庭園」、そのあと隅田川沿いを散策。雨っぽい天気だったのが残念だけど、お父さんとお母さんが楽しんでくれれば、それで良しです。

2006/08/27 夏着物

イベントにて着物仲間と会う。忙しくて浴衣も着れぬまま夏が過ぎ、つい着物から遠ざかり気味だった気分が一気に着物モードに!(あ、でも自分は洋服だった…徹夜明けだったからね〜時間なかった)行き交う人の浴衣姿もいい刺激になる。
着物仲間は綿紅梅、麻、小千谷縮などを涼しく着こなしている。半衿がトンボだったり、足袋がレースだったり、さすが着物好き!という工夫が随所に見られる。他にも青無地の麻を着ている方を見かける。鮮やかな印象。

2006/11/12「新・着物の本」

イベントにて着物仲間と会う。今回は合同誌「新・着物の本」発行だから何が何でも着物で参加しようと前々日から準備。久しぶりに半衿つけようと思ったら付け方忘れてた。着物仲間の着物姿はこちらから見ていただくとして「新・着物の本」について。
2年ぶり3冊目の発行。執筆者は15人、120ページ越え。私は『小説のなかの着物たち』と題して好きな着物姿をイラストで描く。それ以外に編集・デザインも担当。着物のことをギューと考えた1ヶ月でした。やっぱり着物は楽しかった。

2006/12/02 着物の本仲間@表参道

「新・着物の本」発行記念と称して着物仲間と表参道をブラブラしてきました。いつもより人数が少なかったのでフットワークが軽いのを活かして。まずはオーガニックのパン屋さんに寄ってから

骨董通りにある伊勢半本店『紅ミュージアム』
資料室をゆっくり見てから、隣のサロンで口紅を試す。店員さんが丁寧に説明しながら紅を塗ってくれる。今の口紅は油で練るそうだが、昔ながらの紅は水で溶くためか着け心地がとても軽い。全員が塗ってもらったら人によって発色が違う。紅は本来の唇の色が反映されるからだそう。自然な発色で顔なじみがいいってことかな。ちなみに私はピンクっぽくなります。

以前レセプションに行った『東三季』
『玉のり』さんが企画展中。ポップな帯やコートに惹かれます。
引出しの中から気に入った反物を色々出していたら、店員さんが東三季流のコーデをしてくれました。青の木綿着物地+深緑の絞り帯+爽やかな薄緑の帯〆。確かに表参道によく似合う垢抜けたコーデです。すごいね。

オリエンタルバザールから移転した大山キモノ『ちぇらうなぼるた』
以前に比べ店内は広びろとして綺麗。そんなに品揃えは多くないのに大体1点くらいは欲しい品が見つかるのが…。私は総絞りの赤い長羽織に迷い(昔の生地だから軽やか)、仲間のお姉さんは麻の葉模様の帯を購入。

こちらも移転した『ゑり華』
かなり判りにくい路地に移転。大丈夫でしょうか?

夜は2人帰って1人合流。渋谷の飲み屋さんへ。梅酒の飲み比べなどしながらおしゃべり。楽しかったん。皆さんの着物姿は